【現役小学校教諭が解説!】プロセスほめの落とし穴とプロセスの上手な見つけ方
【現役小学校教諭が解説!】プロセスほめの落とし穴とプロセスの上手な見つけ方
おはようございます!
nikumeenです。
子どもとのコミュニケーションで悩むことってありますよね。
「さっきの褒めてあげればよかったな。」
「なかなか余裕がなくて褒められないなぁ。」
「つい叱ってしまう。」
「どうしよう、褒めようか叱ろうか・・・。」
そんな悩みをおもちではありませんか?
今日はそんな悩みに立ち向かうべく
現役小学校教諭の私が実践して分かった
プロセスほめの落とし穴とプロセスの見つけ方についてお話します。
☆こんな方におすすめ☆
- プロセスほめがうまくいかない
- 褒めても聞いてくれないことが多い
- そもそも褒めるのが苦手
- いい褒め方が知りたい!
プロセスほめとは
プロセスほめとは
結果ではなくプロセスをほめることです。
プロセスをほめることで努力や頑張りに対しての
モチベーションを上げることができます。
例えば、テストで100点をとったときに
「漢字のテスト100点とれてすごいね!」
これだと結果をほめていることになりますよね。
プロセスほめを使うと
「漢字テストテスト100点だったんだ。漢字の勉強をいつもより一生懸命頑張っていたもんね!」
に直すとオッケーです。
より具体的だとさらにいいです。
プロセスほめのメリットは
悪いときもほめてあげられることです。
例えばテストが20点だった場合
「テストは20点だったけど、漢字練習頑張っていたね。」
これでオッケーです。
何を考えてどういういきさつで結果にたどりついたのかに着目してほめることが大切です。
もし、結果だけを褒め続けてしまうと
結果を出すことだけに執着してしまう子に育っていきます。
極端な話「100点とるためなら少々カンニングしてもいいよね。」的な。
でも、それだと倫理的に問題がありますよね・・・。
対してプロセスをほめることで
結果の善し悪しではなく
努力や頑張りに対してモチベーションが上がります。
結果より過程にやる気がでるわけです。
過程がやる気だと結果はちゃんとついてきます。
ほめるのがあまり得意でない
結果ばかり見てしまっていたと思われる方は
プロセスほめを試してみてください。
☆ここまでのまとめ☆
- 結果ではなくプロセスをほめる
- プロセスをほめることでプロセスのモチベーションがあがる
- うまくいっていても、いっていなくてもほめることができる
プロセスほめの落とし穴
プロセスほめはかなり有効なほめ方なので
どんどん使っていきましょう!
しかし、
プロセスほめにも落とし穴があります。
それは、常にプロセスを見ていられない!ということです。
プロセスほめがいいのは分かった。
でもそのためにはプロセスをじっと見ておかないと
とんちんかんなほめ方になってしまうから
なかなかほめられない!・・・分かります。
私も毎日40人近くいる子どもたちのプロセスを
すべて見ておくことは不可能です。
子育てをされているお母さんならなおさら
今それどころではないんですけど?!ってこと
ありますよね・・・。
そこでみなさんにオススメしたいのが
結果をほめるということです。
あれ?結果を褒めたらだめなんじゃ・・・。
その通りです。
ただ結果だけみて褒めてしまうと、前述したように
結果を出すことだけに執着してしまう子に育っていきます。
「結果を認めてあげる」ことが大切です。
具体的には、結果+価値付けをしてあげましょう!
例えば、片付けのできない子が自分で片付けていたら
「片付けることができているね!気持ちよく頑張れそうだね。」
「机の上がきれいになってるね!これなら勉強しやすそうだね。」
これだと結果をただ褒めているわけではなく
いいことにプラスの価値を付けてあげることができます。
当たり前にできていることも
いい価値付けをしてあげることで
自分はいいことをしているんだという気持ちが
どんどん積み重なっていきます。
☆ここまでのまとめ☆
- プロセスほめは有効だけど、いつも見ていられない
- 結果をほめるときはプラスの価値づけを意識する
プロセスの見つけ方
プロセスを常に見ておくことは難しいです。
不可能とも書きました。
しかし、
実はプロセスを見てなくても
簡単にプロセスをほめるテクニックがあります。
それは「質問する。」ということです。
例えばピカチュウの絵を描いてきた子がいたとしましょう。
「すごく上手にかけているね。なんでピカチュウを描いたの?」
「どこに気を付けて描いたの?」
「どうしてクレヨンで描いたの?」
と質問してみましょう。
ポイントはYesNoで答えられる質問にしないことだけです。
自由に答えることのできる聞き方をしましょう!
すると子どもたちは自分が描いた絵の
プロセスを思い出して話をしてくれます。
そうです。見逃したときは
本人からプロセスを引き出せばいいんです。
これなら間違ったことを言ってしまうこともないし
ちゃんとプロセスをほめてあげられますよね。
☆ここまでのまとめ☆
- プロセスを見逃したときは質問する
- 自由に答えることができる質問にする
まとめ
いかがだったでしょうか。
プロセスほめは本当に有効で
今まで受け持ってきたやんちゃな子どもたちも
始めは「大人への反発心」が強いのですが
しだいに「先生はちゃんと見てくれている。」と
信頼してくれるようになり
言動も落ち着いていきました。
ちょっとしたことですが意識するだけで
人間関係もぐんぐんよくなります。
ぜひ今からためしてみてください。
ほめ方についてもっと知りたい方は
こちらの記事ものぞいてみてください。
nikumeen-hatarakikata.hatenadiary.com
最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでもあなたの役に立てたならうれしいです。
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